1.伺かって何?
「伺か」とは、ls氏が2001年に発表したデスクトップマスコットのプラットフォームの名称です。
アプリケーションの名前がmateria.exeであることから、「マテリア」と呼ばれて親しまれてきました。
今では互換環境のSSP、CROW、偽林檎(Mac用)、ninix-aya(UNIX用)などが誕生し、「伺か」は単なる一アプリケーションの名前ではなくて、こういったデスクトップマスコットの全体を差す言葉になっています。
現在、WindowsではSSPが開発継続されており、さかんに機能を拡張しています。
この入門でもSSPを使うことにします。
2.ゴーストって何?
伺かのデスクトップマスコットは外見部分の「シェル」と、AI部と呼ばれる「ゴースト」からなります。名前の由来はマンガや映画のGhost in the Shell からでしょう。
ですが、現在たんに「ゴースト」と言った場合、前述のシェル+ゴーストを組み合わせたデスクトップマスコットそのものを差す言葉になっています。
3.ゴーストは何をするもの?
ゴーストはデスクトップで物語を紡いだり、漫才をしたり、仕事をこなしたり、音楽をかなでたりと色々なことができます。
例えば、デスクトップで物語を奏でるゴーストとしては「人体視願/ヴィイ」
漫才をするゴーストとしては「博士とクロウ」
があります。音楽プレーヤーゴーストFLELEはニコニコ動画などで有名ですね。
4.さらに詳しく
例えばFirst Guide、Disc-2の伺かとは、伺かエレメンタリなどのサイトを読んで下さい。
5.この入門では
ゴーストの偽AI部に今もっとも簡単に理解しやすいと考えられている「里々(さとり)」を用いて、「かせいじんのおやこ」という物語ゴースト(?)を作成することにします。ユーザーは火星に着陸した無人探査機から火星人の親子の生態を眺めるというゴーストです。
難しい機能は全部省いて、決められた会話を単純に話すゴーストです。この基本がつかめれば、ここから拡張していくことができるでしょう。
ゴーストのひな形にはゴーストキットを用います。
※注意! 本当に、単に会話するだけのゴーストです(あたり反応もつけますが)。始めから複雑なゴーストを作ってみたいという野望を持っているひとは、Rポストと狛犬をダウンロードして、SSPにインストールして挙動を見ながら中身を書き換えていくのも一つの手段だと思います。こちらにポストと狛犬の入門があります(相当古いですが)。その際、里々を最新版にしておくことを忘れないで下さい。