3.シェルの準備

シェル、すなわち立ち絵を描きましょう。

  sspを解凍したフォルダ/ghost/kaseijin/shell/master/

を開きます。そこに、surface00.pngとsurface10.pngがあります。これがシェルです。

surface00.png surface10.png

 

surface00.pngが女の子の影絵、すなわち右側のメインキャラクター、surface10.pngが猫っぽい影絵、左側のサブキャラクターです。これを書き換えます。画像のフォーマットはpngです。大きさに制限はありません。

そこでこんな絵を用意しました。

surface00.png surface10.png

ややこしいですが、左側のsurface00.pngが右に立つ源三、右側のsurface10.pngが左側に立つ士郎です。左上1ドットの色、つまりここでは緑色が背景の抜き色になります。この色でかかれた部分は表示されません。

なお、一人だけのキャラクターを立たせるゴーストでも、必ずsurface10.pngは用意しなければなりません。
この場合は単一色で塗った四角を用意すればよいでしょう。

一つ注意すべき点があります。それは、シェルはアンチエイリアスが効かないということです。すなわち、ふちどりをなめらかにすると、その部分が抜かれずに実際に表示する時にはギザギザに見えてしまうのです。これを防ぐためには、

1)縁取りをはっきりさせる

2)ふちを白で抜く

3)透過PNGでシェルを描く

4)pnaを用いる

といった方法があります。現在徐々に3)の透過pngでshellを描く方法が広がりつつありますが、materiaやcrowなど、SSP以外のベースウェアでの稼働を重視する人は、やはり一番普及している4)PNAを用いる方法を使うようです。以下でpnaについて解説してみます。

pnaとは、グレースケールのpngをリネームしたものです。surface00.pna及びsurface10.pnaを準備することで、白い部分が表示され、黒い部分が抜かれます。灰色の部分は透過処理されます。

かせいじんのおやこには必要ありませんが、作ってみました。

surface00.pna surface10.pna

これら4枚の絵を

  sspを解凍したフォルダ/ghost/kaseijin/shell/master/

に上書きしましょう。

 

ここまで読んでお気づきかと思いますが、筆者はまったく絵が描けません! ド素人です!

そこでいくつかの玄人向きの入門サイトを紹介します。

詳しい絵の描き方の参考リンク -> 立ち絵用シェルの作り方
きれいに立ち絵を描く方法を紹介しています。根気よく作業しましょう。

シェルを描くも丁寧に解説してあります。

SAIを使っている人向けのpna作成ヒント -> Hyper Than Cloudbank内「SAIでフチを綺麗に見せるpnaの作り方
SAIと「ふちどり」を使っての解説です。

サーフェイスの作り方」は「龍屋」内のコンテンツです。
うかべん」で講師をされただけあって、懇切丁寧に説明しています。また、初心者が戸惑うsurfaces.txtの書き方も解説しています。

 

 

ところで、絵が描けない、という方もいることでしょう。そういう場合には、フリーシェルを利用する、写真を加工する、あるいは絵を募集するということを考えてみて下さい。

フリーシェルは、free shell "SAMPLE"freeshell wikiもどき板フリーシェル報告で探すことができます。新しいフリーシェルはDisc-2に告知されることもあります。また、Wiz★さんが精力的にフリーシェルを紹介されています(Wiki版はこちら)。また、フィーネ・ラグサズさんが霊界通信で、伺かに関する情報(イベント、新規ゴースト・シェル)を集めていますが、ここでも新しいフリーシェルが紹介されています。twitterだけでしか得られない情報もあるので、チェックしてみてはどうでしょうか。

キャラクターなんとか機の名前はご存じでしょうか。その名の通り、キャラクターを作成するアプリですが、これも立ち絵に使えます。しかもPNAも出力するので便利です。K.Hみっくすふぁーすとえでぃしょんで、大本のアプリが配布されています(Download)。関連リンクにJAVA版の紹介や緋龍華 麒麟さん以外の方が作成されたキャラクターセットが紹介されているのでそちらもみてみて下さい。

パーティーキャッスルという今はサービスを終了してオフライン版のみ配布されているキャラクター作成ツールがあります。
こちらのパーティーキャッスルwiki内の記事に詳しく伺か用にシェルを作成する場合の手順が紹介されています。

立ち絵を募集する時は、ゴーストのコンセプトを決めてから、Disc-2やもどき板のパートナー求むスレッドで公募してもよいでしょう。また、思い切って絵描きさんにメールなどで打診してみるのもよいでしょう。絵描きさんのサイトで立ち絵を描いてもいいですよ、と自己紹介している場合もあります。

※一人だけで立つゴーストについて

 

・バルーン位置の調節

ゴーストキットの初回起動で気になった人がいるかもしれませんが、文字を表示する吹き出し、すなわちバルーンがキャラクタにかぶっていました。SSPはドラッグでバルーンを動かすことができるのですが、やはり初回起動時の印象がよくありません。そこでバルーンの位置を調整しましょう。

  sspを解凍したフォルダ/ghost/kaseijin/shell/master/

のdescript.txtを開きます。

charset,Shift_JIS
craftman,SatoM
id,
name,master
type,shell
craftmanw,サトウ M
craftmanurl,http://sgmh.sakura.ne.jp/tcg/kit/

sakura.balloon.offsetx,20
sakura.balloon.offsety,70
kero.balloon.offsetx,-10
kero.balloon.offsety,20

この、sakurabaloon.offsetx、sakura.balloon.offsetyが右側キャラクタのバルーンのx軸、y軸方向の値、kero.balloon.offsetx及びkero.balloon.offsetyが左側キャラクタのバルーンのx軸、y軸の位置です。

トークが無いと調整しずらいので、別途

  sspを解凍したフォルダ/ghost/kaseijin/ghostl/master/

のdic_talk.txtを開いて


:ランダムトーク

こうなっているものを


:ランダムトーク
:ランダムトーク

こう書き加えて保存して下さい。:は全角です。

これで「かせいじんのおやこ」を起動して体をダブルクリックすると、

と表示されるはずです。

好みの問題ですが、筆者は2体のキャラクターのバルーンが上下に表示されるのが好きなので、源三のバルーンを上の方に、士郎のバルーンを下のほうにずらすことにします。x、yの値はそれぞれ数字が大きいほど右、下へバルーンが移動します。

sakura.balloon.offsetx,20
sakura.balloon.offsety,0
kero.balloon.offsetx,-10
kero.balloon.offsety,90

としました。バルーンの数値を変えてdescript.txtを保存してから、右のキャラクターの右クリックメニュー→ゴースト切り替えで「かせいじんのおやこ」を再読込しながら調整していきました。

これで、

と上下にバルーンが表示されるようになりました。左側キャラクタのバルーンが左側に表示される場合は一度キャラクタを画面の左にドラッグしていくと、キャラクタの右にバルーンが表示されるようになります。また、バルーンを右クリックしてもバルーンの位置がかわります。